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国土交通省が発表した基準地価で、工業地の上昇率1位は幹線道路の整備が進む千葉県船橋市の物流地区、商業地の1位は北陸新幹線の開業に期待を寄せる金沢市の駅前地区だった。ともに交通の利便性の向上が地価を押し上げている形だ。一方、住宅地の上昇率は福島県いわき市が上位10地点のうち5地点を占めた。東京電力福島第1原発事故が土地の需要に影を落としている。
【全国の基準地価】全国平均1.2%下落 下げ幅5年連続で改善
船橋市は、沿岸部の物流地区で地価の上昇率が10.4%と工業地で全国1位だった。周辺では首都圏中央連絡自動車道(圏央道)や東京外郭環状道路(外環道)の整備が進み、需要拡大を続けるインターネット通信販売の活況が追い風になっているようだ。
隣接する市川市で施設を借りるネット通販最大手のアマゾン担当者は「道路網が整備され、在庫も保管できる大きな施設と、素早く配送できる利便性が何よりも重要」と指摘。楽天が入る賃貸物流施設「プロロジスパーク市川1」(同市)を開発運営する物流不動産会社「プロロジス」の担当者も「都心まで約50分というアクセスが大きい」と話す。
松戸徹船橋市長は「湾岸一帯を有機的につなげられるよう、まちづくりの戦略を立てていきたい」と歓迎する。
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上昇率が15.8%と商業地で全国1位になったのは、金沢市のJR金沢駅西口周辺。オフィスビルや商業施設が少なかった一帯は、来年3月の北陸新幹線の開業に向けて建設ラッシュに沸いている。
在来線と上越新幹線を乗り継いで片道約4時間かかる東京-金沢間が、北陸新幹線で最速2時間半に大幅短縮され、首都圏からの集客を期待する駅前は活気が生まれている。金沢駅前でバス待ちをしていた金沢市の保育士、田畑由子さん(59)は「30年以上通勤などで駅を利用しているが、最近は金沢らしい雰囲気を出した建物や店が次々できて楽しい。新幹線開業を控え、迎える市民も一つになって盛り上がってきている。これからどんなふうに街が変わっていくのか楽しみ」と話した。
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いわき市は、東京電力福島第1原発事故で帰還をあきらめた避難者らによる住宅需要が地価を押し上げている。「このまま上昇が続けば、普通の市民は住宅を持てなくなる」と市内の不動産業者は懸念する。
市は宅地の供給を急ぐ方針だが、西原衡作・都市計画課長は「単に増やせばいいという問題ではない」と言う。短期的な需要のために宅地を増やしても、高齢化と少子化が進む中で人口が増えなければ「地価の下落を招き、空き地が増えるなど住環境も悪化する」からだ。
市は、国の調査から「今後3年間に避難者が必要とする宅地は3800戸分」と推計する。市幹部は「長期避難者を受け入れる自治体は、地価高騰だけでなく、病院や学校の不足など想定外の影響を受ける」と話している。【岡崎大輔、市村一夫、横田美晴、栗田慎一】ブランド時計コピー ブランド時計コピーウブロコピー ウブロスーパーコピー スーパーコピー ウブロコピー